タイルは粘土や石を細かく砕き、形を整え、板状に焼き上げたものです。タイル張りの住宅は高級感があり、洗練された美しさに憧れを抱く方も沢山いらっしゃると思います。
しかし、外壁のタイルは強い日差しや風雨の影響を受けやすく、月日が経つと黒ずみや目地の汚れが目立ってきます。外観の美しさを保つためにも、汚れた箇所はタイル洗浄で美しく磨いていきましょう。

タイル洗浄の特徴

タイル洗浄は汚れに応じて洗剤、薬品、研磨剤などを用いて洗浄する方法です。外壁タイルの黒ずみは、埃や大気中の汚れが壁面に付着したものが多いため、水洗いや拭き取りで簡単に汚れを落とすことができます。しかし、排気ガスなど油性成分を含む汚れに関しては水で落としにくく、中性洗剤でこすり洗いすることで落ちやすくなります。ただ、中性洗剤の場合、すぐに汚れが再発する可能性が高く、定期的なメンテナンスが欠かせません。
「タイルの材質を傷めることなく、しっかり汚れを落としたい」そんな方に最適な方法がタイル洗浄です。

タイルの白華現象について

タイルが白く汚れていませんか？
これはモルタル中の水酸化カルシウムが、空気中の二酸化炭素と反応し、炭酸カルシウムが表面に白く残ってしまったものです。雨が多く湿度の高い時期や気温の低い時期に起こりやすく、タイルの白華現象(エフロレッセンス)と言います。
白華現象はタイルの目地部分から発生してタイルに覆い被さっているものを「鼻たれ」、レンガやタイルの表面に白く粉が吹いているものを「粉吹き」とユニークな名前で区別しています。

タイルの虹彩現象について

タイルが虹色に見えたことはありませんか？
これはタイル表面に油膜がかかり、光の干渉で虹色に見える現象です。雨水やセメント中に含まれる物質(炭酸塩・硫酸塩・珪酸)が汚れとして付着し、膜状になった時にタイルの虹彩現象が見られます。